サイプレジン(調節麻痺剤)による屈折検査

検査の目的

モノを見ようとする時、目の中の筋肉が緊張し、水晶体を厚くすることでピントを合わせます。これを調節といいます。
子どもの場合、筋肉が強く余分な調節をしてしまい、通常の検査では正確な目の度数(どれくらいの眼鏡レンズを入れたら一番よく見えるか)が分かりません。

そのため、ピント合わせをさせる筋肉を麻痺させるサイプレジンという名前の点眼薬を使用し、調節の無い状態で度数を調べます。これをサイプレジン検査と呼びます。

検査の方法

サイプレジンという点眼薬を5~10分おきに3回点眼します。
1時間後に、機械を除いてもらって、屈折(遠視・近視・乱視の度数)検査を行います。

サイプレジン検査の注意点

この点眼薬を点眼後は、個人差はありますが、2-3日の間、下記の症状がおこります。
時間がたつと元にもどります。

瞳が大きくなり、光が眩しく感じます

近くが見えにくくなります

★ごくまれに副作用として、一時的ですが、めまいや幻覚などの精神症状が現れる場合ことも報告されています。

検査についてもよくある質問

Q
サイプレジン検査でかかる時間はどのくらいですか?
A

大変お時間のかかる検査になります。来院から1時間30分~2半時間程度は最低でも見ておいてください。ご来院後、5分おきに両眼に3回点眼し、その後、最初に点眼した時刻から1時間後に詳しい視力検査を開始致します。お子様の集中力と協力によりますが、来院されてから、お帰りになるまで、1時間30分~2時間程かかります。余裕をみて、ご予約ください。

★必ず電話でのご予約をお願いします。

Q
痛みはありますか?
A

目薬の点眼なので、痛みはありませんが、少ししみる場合があります。
目薬できたら、褒めてあげてください。

Q
検査をした後は、普段の生活に気をつけること
A

普段通りの生活をして頂けます。入浴や洗顔も大丈夫です。しかし、目薬検査をしてから2~3日は手元が見えづらく、まぶしく感じる事があります。

★自動車などの運転や、運動は避けた方が良いです。行う場合は十分にご注意してください。

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