細菌培養同定検査と薬剤感受性検査について

当院で行っている細菌培養同定検査とは、目やに等を綿棒で採取して、症状を引き起こして原因菌を調べる検査です。また同時に、その細菌たちがどのような抗生物質に弱いのかを調べる薬剤感受性検査も行います。

数日間、採取した細菌を特殊な栄養を入れたシャーレに入れて増やします。

細菌を染色して、直接顕微鏡でみます。


当院では、細菌による結膜炎と考えられる方には、幅広い細菌に効果が期待できる抗生剤の点眼で経過をみさせていただきます。

しかし、下記の方は、特殊な細菌に感染している可能性が高いため、どんな細菌が症状を引き起こしているのか詳細に調べる必要があります。ゆえに、細菌培養同定検査と薬剤感受性検査を施行させていただくことがあります。

  • 多量の眼脂(目やに)を認める場合
  • 最初の抗生剤の点眼で効果がなかった場合
  • 結膜炎を繰り返している場合
  • 長引く高齢の方の眼脂の場合(耐性菌が比較的多いため)

提携会社へ依頼し、採取した菌を増やしてから検査するため、結果が出るまで4~5日かかります。この検査で症状を引き起こす原因菌を特定できれば、その細菌に対して感受性のある目薬を処方できます。

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