職場の検診、人間ドックの結果(眼科)はいかがでしたか?

患者の皆様へ

 新しい年度が始まって、約2ヶ月が経とうとしております。ほとんどの企業さんでは、春に行われるところが多いのではしょうか。皆様、結果は大丈夫でしたか?

 何もないのが一番ですが、検診で異常を指摘されたら、それぞれの専門医で適切に調べてもらいましょう。

 視力、眼圧、眼底カメラ等で何か指摘された場合は、早めに眼科専門医にご相談ください。眼底カメラをうけていなければ、見逃される怖い病気もあります。目の病気も早期発見、早期治療が大切です。

 視力がおちていくのは幸せではありません。眼底カメラを受けてない方で、見え方に違和感があるかたも、まずは眼科専門医にご相談をください。ここでは、よく指摘される病気等を掲載しておきます。

(日本人の失明原因と注意すべき健診結果)
1位 緑内障【視神経乳頭陥凹拡大は緑内障の疑いいう場合もあります。】
 40歳以上の5%に潜む。視野(見える範囲)が、徐々に欠けてくる病気。末期にならないと9割の方が気付きません。
一般的な検診の視力、眼圧だけではわかりません。眼底検査(眼底カメラ等)が必要です。
当院では、即日、眼底カメラ、光干渉断層、静的視野検査を行うことが可能です。
 ※注意すべき健診結果
緑内障高眼圧症、視神経乳頭陥凹拡大

2位 糖尿病網膜症 
糖尿病により全身の血管が徐々にボロボロになっていき、目の血管も痛んで目の中が出血して見えなくなっていきます。内科はもちろん、眼科も継続的に診察していくことが大切です。
 ※注意すべき健診結果

糖尿病の疑い、眼底出血、糖尿病網膜症

3位 網膜色素変性症 
暗いところで、徐々にみえにくくなりはじめ、周辺からゆっくりと視野がかけていきます。難病に指定されており、遺伝する傾向があります。ただし、眼底カメラでは眼底の中心しか撮影できないため、早期に発見が難しいです。現在、根治的な治療法はありませんが、日光を避けることが進行予防として大切といわれております。検査・診断するには、【散瞳検査】が必要です。さらに、確定診断には大きな病院で蛍光眼底造影検査、網膜電図などが必要であります。
 ※注意すべき健診結果
 網脈絡膜萎縮

4位 高度近視 
 近視があまりにも強すぎて、目が伸びすぎて、網膜が耐えきれなくなり様々な合併症をひきおこします。眼底カメラのみでは合併症を診断しにくいため散瞳検査光干渉断層計(OCT)が必要です。当院でも検査を行っております。診断されれば、適切な施設へ紹介させていただきます。
 ※注意すべき健診結果
網脈絡膜萎縮、眼底出血

5位: 白内障 
目の中のレンズが濁る病気です。進行予防の目薬もありますが、日常生活に支障をきたしたら、手術が唯一の治療法です。また、サングラス、帽子など紫外線から目を守ることも進行、発症の予防になります。
 ※注意すべき健診結果
白内障の疑い(眼底カメラの写りが白く濁って悪くなり、健診のみでは他の眼底の病気を見落としてしまう可能性もあります。)

6位: 加齢黄斑変性(前段階として注意すべきドルーゼン)
視野の中心部の情報をとらえる網膜(黄斑部)に、もろく変な血管が出現し、出血をきたす病気です。西洋食の好きな方、タバコを吸う方は注意。診察には散瞳検査が必要です。
 ※注意すべき健診結果
加齢黄斑変性、眼底出血ドルーゼンなど

当院では眼科専門医、眼科検査の国家資格をもつ視能訓練士が常駐しております。また、高度な検査・治療が必要な場合、ご相談のうえ、個々の患者さまにとって一番と思われる施設を紹介いたします。当院は多数の基幹病院とも連携しております。【連携医療機関】
 
散瞳検査が必要な可能性がある場合、公共交通機関でのご来院をお願いします。当院は阪急芦屋川駅から徒歩1分、近隣にバスも沢山発着します。ネットでも電話でも、ご予約もできます。ご予約の方を優先しております【アクセス】

芦屋川眼科 院長 橘 理人

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