花粉症

花粉症とは

花粉が目や鼻の粘膜に接触することにより、血液中の白血球が過剰な免疫反応を起こして、目の痒み、鼻症状(くしゃみ、鼻づまり、くしゃみ)等を不快な症状を引き起こす病気です。

代表的な原因

毎年、樹木や草花の花粉が舞う季節に繰り返して起こります。
春にはスギ(2~4月)、ヒノキ(3-4月)、ハンノキ、夏にはカモガヤ(5-7月)、秋にはブタクサ(8-9月)、ヨモギ(ヨモギ)の花粉が、代表的な花粉症の原因となります。

原因となる物質を特定する代表的な検査

採血

指先や腕から採血して、抗体を検出します。

指先から取るタイプ(当院で可)

【長所】

痛みが少なく、小さなお子さまでも気軽にできます。また、20分くらいで結果がでるので検査会社に依頼しなくても、その日のうちにわかります。
一旦買い物等に外出してもらって、結果が出るころに帰っていただくこともできます。

【短所】

限られた項目だけでになります。強さの程度も「なし、少しあり、あり」の3段階と大まかなものとなります。
【当院でのアレルギー検査の案内】

腕から取るタイプ(当院では不可)

【長所】

程度を正確かつ多種類調べることができます。

【短所】

・結果がでるのに時間がかかります。検査会社に検体をおくるので、大抵その日のうちに結果はわかりません。
・腕から採血するので、精神的肉体的負担が大きいです。小児の場合、小児科等限られた場所しかできません。
・子供が採血を怖がるかもしれません。

スクラッチテスト(当院では不可)

アレルゲン(原因物質)のエキスを皮膚に1滴垂らして、針でひっかき、皮膚にブツブツができるかどうかで、判定する試験です。

皮内テスト(当院では不可)

花粉などのアレルゲンのエキスを直接皮内に注射してブツブツができるか、判定する試験です。

治療

目の症状

目の症状としては目薬を使います。

抗アレルギー薬

一般的に副作用の少ない薬剤です。コンタクレンズの上から点眼できるもの、出来ない物もあります。

お子さまにも優しい1日2回の用法用量のものもあります。

①ヒスタミンH1受容体拮抗薬

主に痒みの強い時に使用します。ヒスタミンは痒みを引き起こす物質です。
ヒスタミンの作用を直接阻害します。

②メディエーター遊離抑制薬

主に痒みを予防するために使います。ヒスタミンなどを増やさない様にする作用があります。

当院では一本の目薬で上記の2種類を併せ持つ作用があるものを採用しています。

ステロイド点眼液

・抗アレルギー剤で効かない強い痒みの時に使用します。
・コンタクトレンズの上から点眼できません。

副作用に注意

・薬剤の強さ、使用頻度、期間や患者様の体質によっては眼圧が上昇する場合があります。
・目の感染症が悪化する場合があります。
・なので、眼科でしっかり見てもらってから使用する必要があります。
・使用後に症状が悪化するようならすぐに来院を。ヘルペスなどが隠れていると悪化することがあります。

免疫抑制剤

・春期カタルという、アレルギー性結膜炎の重症型のみ使用します。
・お薬のお値段が高価です。
・ステロイドと違い、眼圧上昇の副作用はありません。
・副作用として、ステロイドと同様、感染症のリスクはあります。
・眼科医にしっかり診察してもらってから使用しましょう。
・症状がよくなってくると、目薬がしみることがあります。
・コンタクトレンズの上からはさせません

鼻症状、皮膚症状(当院でも内服を処方してます。)

鼻症状(くしゃみ、鼻づまり、くしゃみ)、皮膚の痒み

内服薬

①抗ヒスタミン剤

主に鼻水が強い場合に使用します。

②ロイコトリエン拮抗薬。

主に鼻づまりの強いタイプに使用します。このお薬は眠気の副作用はありません。

③抗ヒスタミン剤+抗PAF剤(platelet activating factor:血小板活性化因子)

★PAFも血管拡張や血管透過性の亢進、知覚神経刺激、白血球の活性化などを誘導することで、くしゃみや鼻水、鼻閉などの症状を引き起こします。その物質をブロックします。
当院では皮膚症状も強い方に使用しています。

副作用

眠気 (抗ヒスタミン剤)
当院では当院では眠くなりにくいといわれている薬【運転注意の文言のないもの】をおすすめします。

点鼻薬ステロイドの点鼻液、パウダー

鼻の粘膜の腫れを抑えます。即効性があります。
当院では1日1回寝る前の噴射型点鼻薬と刺激の少ない1日2回のパウダータイプの2種類を用意してます。

初期療法

毎年、花粉症になるのがわかっている方におすすめです。
花粉が飛びは始める約1~2週間前、または少しでも症状が現れた時点で抗アレルギー薬の目薬や飲み薬を開始する治療法です。症状の出る時期を遅らせたり、症状を軽減すると言われております。
【詳細】

【その他 下記のことも意識を】

○花粉量の多い日は、外出はなるべく避ける
○マスクやメガネでガード
○衣類などについた花粉を、室内に持ち込まない
○空気清浄機を上手に活用

花粉症の便利なサイト、アプリ

花粉情報アプリ【かゆみダス】

参天製薬から無料で提供されており、毎日花粉情報と天気予報を教えてくれます。

【詳しくはこちらへ】

花粉症対策メガネ

眼鏡市場さんのサイト

・メガネについて

Zoffさんのサイト

・メガネについて

コンタクトレンズは1DAYレンズをおすすめ

・基本的に調子の悪い時は、コンタクトレンズの装用は控えましょう。
・この時期はまぶたの裏にブツブツができやすく、レンズも痛みやすいので、1DAYレンズがまだマシです。
1DAYレンズは2weekに比べ汚れを持ち越しにくく、1日使い捨てなので柔らかい物が多く、ブツブツに対する刺激がマシです。

中央コンタクトさんのサイト

・1DAY レンズの案内

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