まぶたの腫れ（眼瞼腫脹）、しこり

まぶたの腫れ（眼瞼腫脹）、しこり

まぶたの腫れ（眼瞼腫脹）には様々な原因があります。
通常はまぶた由来の病気を考えますが、まぶたの周囲の病気や体から来る病気に由来することもあります。

霰粒腫

まぶたの皮脂腺のつまりのため生じます。感染を伴わない皮脂腺の詰まりによる炎症であり、多くの場合数週間で消失します。皮脂腺の詰まりを除くには、温湿布をあてて詰まりを和らげることで早く消失することがありますが、消えない場合は、穿刺や切開して内容物を排出します。当院では穿刺で改善しない場合、手術できる施設へ紹介しております。

麦粒腫

まぶたの毛包のぶどう球菌を初めとする細菌感染で起こります。

治療は菌の排出が重要です。抗菌薬で改善することが多いですが、改善しない場合は、穿刺・切開する処置が必要になることもあります。

アレルギーによる眼瞼腫脹

特定のアレルギー源に接触して起こる局所性アレルギーや摂食などによる全身性アレルギーで眼瞼腫脹が起こります。その場合、かゆみが伴うことも特徴です。

眼窩蜂窩織炎

緊急度の高いものとしては眼の周囲や後方の組織の感染症により生じます。鼻の周りの空洞（副鼻腔）の感染症から起こることが多いですが、歯など異なる部位の血流から広がることもあります。治療を行わないと重症化し、失明につながったり、脳に広がる場合もあるため正確な診断・治療が必要です。