ドライアイとは
ドライアイは、目を守るのに欠かせない涙の量の不足や涙の質のバランスが崩れることによって、涙が均等に行きわたらなくなり、目の不快感や見えにくさを生じ病気です。重症化すると、目の表面に傷を伴うことがあります。
★特殊な染色液で涙を染めて、特殊な光を当てた状態です。
・左は均一に涙が目の表面に分布して、目を開け続けても5秒以上、涙が保たれています。
・右は既に涙が一部目の表面から蒸発していて、不安定な状態です。
原因や悪化の因子
高齢
いわゆる3つのコン
エアコンの使用
パソコン(スマートフォンの使用)
コンタクトレンズ装用
上記の点のケースが増加しているのにともない、ドライアイ患者さんも増えており、その数は2,200万人ともいわれています。
症状
ドライアイの症状は「目がかわく」だけでなく「目がかすむ」、「まぶしい」、「目が疲れる」、「目が痛い」、「目がゴロゴロする」、「目が赤い」、「涙が出る」、「目ヤニがでる」などさまざまです。
診断方法
自覚症状を聴取した上で、上記の図で示したように、目の表面における涙液膜の崩れやすさを調べるために、涙を色素で染めて、目を開けたままにして、何秒で涙液膜が崩れ始めるかを調べます。同時に、目の表面のキズも検査します。
★便利なアプリの紹介
治療
点眼治療
軽い症状は、市販の目薬(人工涙液)でも改善できますが、効果は5分ほどです。
当院を含め眼科では、涙の不足成分を補う目薬、目の炎症を抑える目薬、目の表面の粘膜を整える薬が処方できます。
日本はドライアイ治療先進国であり、よい目薬が保険で処方できます。
お悩みの方は是非、眼科を受診してください。
コンタクトレンズの上から点眼できるものもあります。
涙点プラグ(手術治療)
目頭には、涙点という、涙が鼻の方へ抜けて行くための排水溝(鼻涙管)の入り口があります。
そこへ栓(涙点プラグ)をしたり、瞬間接着剤のようなジェルを流して鼻涙管を意図的に詰まらせて、涙をためる治療などで改善を目指します。
環境改善
画面を見る作業を減らす
コンタクトレンズの装用を減らす(なるべく、眼鏡で過ごす)
エアコンを調整する
関西の冬場は空気が乾燥するので、加湿器を使うことも効果があります
★当院も院内は業務用加湿器で加湿しております。