視力低下、かすむ、まぶしい
急激な視力低下
数分から数日以内に起こる視力低下のことです。
重篤なものが多く、速やかに眼科を受診して検査を受けることが重要です。
外からの光が眼の奥の網膜に届かなくなるような、眼の中の濁りや網膜の損傷があったり、網膜から視神経、脳へと神経信号が伝わる道筋で異常があったりすると視力低下が起こります。
症状
片眼だけに限らず両眼に同時に起こることもあり、その原因によって視野全体に及ぶこともあれば、視野の一部のみに見にくさを感じる場合もあります。また、視力低下だけでなく眼痛や頭痛、充血など他の症状を伴うことがあります。
原因
角膜の傷や感染、急性緑内障発作、眼の中の出血(硝子体出血)、網膜の血管閉塞、網膜剥離、視神経症、脳卒中や一過性脳虚血発作など。
急激な視力低下の原因は重篤なものが多く、速やかに眼科を受診して検査を受けることが重要です。
緩徐な視力低下、かすみ目
緩徐な視力低下の場合、自覚症状としては眼のかすみを感じることが多く、また、歪みや視野狭窄などの症状から視力低下を自覚することもあります。
原因
最も頻度が高いのは、加齢に伴う白内障です。
左右の眼で見え方が異なる場合や、ものを見たときの歪みや視野の欠けがある場合、充血や痛みなどがある場合は、他に視力低下の原因がある可能性が考えられます。
早めに眼科での検査を受け、原因に応じた治療を受けることが必要です。
まぶしい(羞明)
普通の明るさでもまぶしく感じ、目を開けているのが辛い。
原因
痛みのない場合
- 脳内にある瞳の大きさを調整する神経(動眼神経麻痺瞳等)の異常
- 角膜や水晶体の異常により濁りがある
- 目の視界の中心部の光の受信機である黄斑部の異常など
痛みのある場合
一般的に急いで眼科受診をした方がいい場合が多いです。
- 角膜にキズが付いている
[原因] 異物混入やコンタクトレンズ、ドライアイ、角膜感染症など - 眼圧(目の中の内圧)が高くなり、角膜がむくんで、濁っている場合
[原因] 急性緑内障発作、ぶどう膜炎など